形状や力覚のみならず,3DCGに豊かな触感情報を付与するため,人間の触知覚原理に基づき,3Dモデル上に触覚情報をマッピングするレイヤ構造を設計しました.力覚レイヤはモデルの三次元形状を表す形状レイヤ,表面の弾性コンプライアンスと摩擦それぞれの分布を表す弾性レイヤ・摩擦レイヤの3層からなり,物理シミュレーションによる力覚レンダリングに用いられる.皮膚感覚レイヤは材質や微細な表面形状により生じる表面の振動情報の分布を表すものであり,形状表面の接線方向の触動作速度に基づいて振動の提示が行われます.また温度感覚レイヤは物体表面の温度分布を表します.本レイヤ構造に基づいて,触覚スキャナで得た実世界の触感情報をマッピングすることで,3DCGの形状・力覚情報・触感情報も同時に編集・体験可能なシステムHaptic Editorを構築しました.本研究成果はSIGGRAPH ASIA 2012へ採択され展示を行いました.